異常気象や海面上昇、氷河の崩壊――。温暖化による地球規模での異変が経済や社会を脅かし始めた。未曾有の危機を乗り越えるには、最先端の環境技術を十分に活用することが求められる。環境先進国・日本の新たな挑戦が始まっている。

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温暖化国際交渉、COP16の意義
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温暖化国際交渉、COP16の意義
昨年末、メキシコ・カンクンで国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)が開催された。国連の条約に先進国の数値目標が組み込まれるなどの成果を上げた一方で、「京都議定書延長問題」の議論が激しさを増し、「ポスト京都議定書」の答えは見つからないままだ。低炭素化を目指す世界における、COP16の意義を検証する。
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特集

第2回 環境・エネルギー課題解決のための賢人会議 -6

グローバルビジネスと
気候変動問題へのアプローチ

多様な視点を得るためのNGOとの連携深める

 私どもは、世界の非政府組織(NGO)とも連携して活動しています。取り組むべき企業の目標を掲げる際に、それが企業の独りよがりになっていないか、社会の期待に応えるものになっているかを念頭に置き、社会の代表として多様な考えを持っているNGOの意見を尊重しています。昨年には、世界的な環境保護団体である「世界自然保護基金(WWF)」と協定を締結し、彼らが推進する「クライメイト・セイバーズ・プログラム」に参加しました。

 このプログラムは、WWFと企業がパートナーシップを結び、活動目標の設定とその実行に対し、第三者として公正な評価をしてもらい、より実効性を高めていくというものです。WWFとソニーは、より踏み込んだ中期目標設定において、何度も協議を重ねてきました。その結果、非常にチャレンジングな目標ですが、全世界の工場、オフィスを対象としてGHGを絶対値で削減するという目標で合意しました。この協定の下、全世界の工場、オフィスでのGHGの削減計画や製品の省エネルギー化を進めていきます。

 また、WWFとのパートナーシップに基づいて、環境イベントの開催など協働のコミュニケーション活動を実施しています。WWFとの協定内容に加え、その他の重要な環境項目については、「グリーンマネージメント2010」という2010年度までの実施計画のなかにまとめられています。2006年度の実績ですが、工場・オフィスのGHG排出量は2000年度から9%削減することができました。

 2010年度までの目標は7%の削減ですので、これまでのところ順調に削減が進んでいますが、手綱を緩めることなく引き続き対策を進める方針です。また、私どものCSRレポートは、昨年度から中国語版も作成しています。

中鉢社長
企業が環境に関する取り組みを行ううえで、自らの経済活動が環境に負荷を与えているという認識が大前提だと語る中鉢社長

 企業は自らの経済活動が環境に負荷を与えているという認識が、この活動に対する大前提となっています。そのうえで省エネルギーの先進技術とノウハウを磨き続け、それを積極的に世界中に展開していくという活動を一つひとつ着実に行っていきます。また、お客様のライフスタイルを変えていくような技術、商品を提供していくことも目指します。ステークホルダーとのコミュニケーションを深め、幅広い協力を行い、われわれ自身の意識や価値観を変えながら、次の世代に美しい地球を引き継ぐための努力をしていきます。

 私たちソニーは「For the Next Generation」というスローガンのもと、これからも多くの活動を行っていきたいと思っています。
 

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