異常気象や海面上昇、氷河の崩壊――。温暖化による地球規模での異変が経済や社会を脅かし始めた。未曾有の危機を乗り越えるには、最先端の環境技術を十分に活用することが求められる。環境先進国・日本の新たな挑戦が始まっている。

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温暖化国際交渉、COP16の意義
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温暖化国際交渉、COP16の意義
昨年末、メキシコ・カンクンで国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)が開催された。国連の条約に先進国の数値目標が組み込まれるなどの成果を上げた一方で、「京都議定書延長問題」の議論が激しさを増し、「ポスト京都議定書」の答えは見つからないままだ。低炭素化を目指す世界における、COP16の意義を検証する。
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モーターショーから次世代車を考える-5

東京モーターショー[2輪車編]
小さなボディーに収まる環境技術

取材・文・写真/増谷茂樹
2009年11月16日(月)公開
電動化でユーザーの拡大狙うホンダ

 従来に比べ規模が縮小された今回の「東京モーターショー2009」では、これまでは別のスペースで行われていた2輪車の展示も、4輪車と同じスペースで行われていた。そして、2輪車の世界でも電動化や燃料電池の導入など、より環境配慮を意識したパワーソースへの移行期を実感させるモデルが多数展示されていた。

 4輪車と2輪車のブースを統合する形の展示を行ったホンダは、伊東孝紳社長が報道機関向け会見において、「ホンダは2輪も4輪も持っている強みを生かして、環境エネルギー技術のトップランナーを目指す」と宣言し、モビリティーが多様化する時代に2輪車を開発していることが強みになるという考えを示した。

ホンダのロングセラーモデルをモチーフにデザインされた「EV-Cub」
ホンダのロングセラーモデルをモチーフにデザインされた「EV-Cub」。電動化により、さらにスリムでなじみやすい車体となっている

 電動モビリティーの可能性を提案する同社の「HELLO!(Honda Electric mobility Loop)」ブースには、4輪車の電気自動車(EV)だけでなく、電動の2輪車やパーソナルモビリティーも合わせて展示されていた。このブースで注目を集めていたうちの1台が「EV-Cub」だ。1958年に登場した同社のロングセラーモデルであり、累計で6000万台以上を販売するという代表的なモデルである「スーパーカブ」を電動化したコンセプトモデルであるこの「EV-Cub」は、前後にインホイールモーター(ホイールに組み込まれた形状のモーター)を搭載。リチウムイオンのバッテリーをフレームの中心部に配置し、「スーパーカブ」で燃料タンクが搭載されるシート下には、専用のヘルメットを収納できる構造としている。

 「EV-Cub」はコンセプトモデルのため、航続距離や出力などのデータは未発表だが、デザインのベースとなった「スーパーカブ」がカタログ燃費でガソリン1リッター当たり110kmもの低燃費を誇るだけに、電動化による二酸化炭素(CO2)削減効果は少ないようにも思える。しかし今回、デザインを手掛けた本田技研 二輪R&Dセンターの渡邉徳丸主任研究員は、「電動化によって、スーパーカブ本来の魅力がより際立つこともある」と語る。「スーパーカブ」は樹脂製のカバーを被せることでエンジンが目立たないようにしている。足をあまり上げなくてもまたぎやすい構造とすることで女性もユーザーに取り込んだモデルである。電動化することで排気ガスも排気音も出さず、股下に位置するエンジンが不要となることで構造的にもさらにまたぎやすくできるため、より女性にも使いやすくなるという。

ホンダが販売するガスパワー発電機「エネポ」から充電を行うイメージで展示される「EVE-neo」
ホンダが販売するガスパワー発電機「エネポ」から充電を行うイメージで展示された「EVE-neo」。近い将来の市販化が期待される

 4輪車に比べると、製造時も走行時もCO2排出量が少なく、渋滞の原因にもなりにくい2輪車が、電動化によって、さらにユーザー層を広げる可能性を感じさせるモデルだ。

 さらに同社では、より市販化が近そうな電動2輪車「EVE-neo(イーブ・ネオ)」も展示した。ビジネスシーンでの活用を目指して耐久性を高めたというボディーは、コンセプトモデルよりも市販車に近いデザイン。伊東社長も、「近い将来の市販化を想定した」と話しており、早い時期の市場投入が期待される1台だ。
 

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この記事の目次
モーターショーから次世代車を考える-5
東京モーターショー[2輪車編]
小さなボディーに収まる環境技術

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