異常気象や海面上昇、氷河の崩壊――。温暖化による地球規模での異変が経済や社会を脅かし始めた。未曾有の危機を乗り越えるには、最先端の環境技術を十分に活用することが求められる。環境先進国・日本の新たな挑戦が始まっている。

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温暖化国際交渉、COP16の意義
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温暖化国際交渉、COP16の意義
昨年末、メキシコ・カンクンで国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)が開催された。国連の条約に先進国の数値目標が組み込まれるなどの成果を上げた一方で、「京都議定書延長問題」の議論が激しさを増し、「ポスト京都議定書」の答えは見つからないままだ。低炭素化を目指す世界における、COP16の意義を検証する。
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特集

モーターショーから次世代車を考える-5

東京モーターショー[2輪車編]

小さなボディーに収まる環境技術

多様なニーズに答える中小メーカー
屋根付きの3輪スクーターという珍しいスタイルのアディバ「Moose」
屋根付きの3輪スクーターという珍しいスタイルのアディバ「Moose」。風雨を避けることができ、大きな荷物も積載可能なため、2輪車の欠点を補っている

 電動2輪車に力を入れているのは、何も大手メーカーばかりではない。イタリアのメーカー「アディバ」のスクーターを輸入販売するオートサプライ(埼玉県越谷市)は、アディバ製の電動スクーターのコンセプトモデル「Moose」と「R125EV」を出展した。

 特に注目を集めていたのは、屋根付きの3輪スクーター「Moose」だ。風雨をしのげる屋根とスクリーンを装備しているほか、荷台には252リットルの大容量トランクの装着が可能で、4輪車並みの積載性と快適性、そして2輪車並みの機動性を併せ持っている。都市部での荷物の運搬などに用途が広がる可能性を持った乗り物といえる。

 そして、この「Moose」に搭載されるバッテリーは、正極材料に「LiFePO4」(リン酸鉄リチウム)を使用した「LiFe(リチウムフェライト)」と呼ばれるもので、従来のコバルトやマンガンを使用するリチウムイオンバッテリーに比べ、安全性や耐久性、充電効率などが飛躍的に向上しているという。100Vと200Vの電源から充電できるほか、高速充電では30分で80%の充電が、さらに高速な急速充電では15分で80%の充電が可能となっている。

オリエンタル「電ちゃり」
オリエンタル「電ちゃり」ブースに置かれていたビジネス用モデルの「トランポ」。鉛電池ながら約80kmの航続距離を確保している

 「電ちゃり」の看板を掲げたオリエンタル(東京都国分寺市)のブースでは、独自に調達したモーターと鉛バッテリーを組み合わせたオリジナルの電動2輪車を展示した。ここで注目を集めていたのは、「トランポ」と呼ばれるビジネス用モデルだ。価格を低く抑えることができる鉛電池を使用しながら、約80kmという航続距離を実現したこのモデルは、新聞販売店などからも引き合いがあるという。発信加速に優れるというモーターの特性を考えると、走行する距離はそれほど長くないがスタート&ストップの多い新聞配達は、電動2輪車には最適の現場となる可能性がある。早朝の配達には、排気音を出さないという部分もメリットとなるかもしれない。

 運輸部門でのCO2削減には、ガソリンに加えて電気や水素といったエネルギー源の多様化、そして使用用途にマッチしたモビリティー自体の多様化が欠かせないが、そこにはもちろん2輪車も含まれる。少人数での移動や小規模の荷物の運搬なら、4輪車から2輪車に切り替えるだけでもエネルギー消費を減らすことができる。都市部であれば、渋滞によって排出されるCO2の削減にも有効だ。もちろん、これまでガソリンの2輪車を使っていた移動を電動アシスト自転車に切り替えるという場面もあるかもしれない。また、4輪車に比べて低価格で購入できる2輪車の電動化が進み、バッテリーなどの生産コストを量産効果によって下げることができれば、EVの価格を低減する効果も期待できる。

 2輪車と4輪車が同じスペースに並んだ今回のモーターショーは、今後、不可欠となるモビリティーの多様化を考えるには、またとない場でもあった。
 

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この記事の目次
モーターショーから次世代車を考える-5
東京モーターショー[2輪車編]
小さなボディーに収まる環境技術

エネルギー消費 交通・運輸

CO2削減技術 省エネルギー

CSR対策 温暖化防止費用