異常気象や海面上昇、氷河の崩壊――。温暖化による地球規模での異変が経済や社会を脅かし始めた。未曾有の危機を乗り越えるには、最先端の環境技術を十分に活用することが求められる。環境先進国・日本の新たな挑戦が始まっている。

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温暖化国際交渉、COP16の意義
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温暖化国際交渉、COP16の意義
昨年末、メキシコ・カンクンで国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)が開催された。国連の条約に先進国の数値目標が組み込まれるなどの成果を上げた一方で、「京都議定書延長問題」の議論が激しさを増し、「ポスト京都議定書」の答えは見つからないままだ。低炭素化を目指す世界における、COP16の意義を検証する。
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モーターショーから次世代車を考える-4

東京モーターショー[後編]
新たなライフスタイル求めるEV

取材・文・写真/増谷茂樹
2009年11月9日(月)公開
EVを中心に据える日産

  前編 では、外部電源から充電できる「プラグイン」機能を追加することで、電気だけで走行できる距離が長くなるため、ハイブリッド車が電気自動車(EV)に近付いている傾向について触れた。また、EVに発電専用のエンジンを搭載するシリーズ式ハイブリッドのモデルも出展されるなど、EVとハイブリッド車の境界はますますあいまいなものになってゆく方向にある。

 この後編では、ハイブリッド機構を持たない純粋なEVや、燃料電池車について紹介していきたい。

日産自動車「リーフ」
2010年の発売がアナウンスされ、既に専用ウェブサイトで先行予約希望者の登録受付を開始している日産自動車「リーフ」

 報道向け記者会見でのカルロス・ゴーンCEO(最高経営責任者)の「ゼロエミッション(ここでは、EVを中心にした排気ガスがゼロの自動車の意味)競争の幕が切って落とされた」との言葉に象徴されるように、日産自動車はEVに力を入れている。2010年に市場投入を予定している「リーフ」をブース中央に配置し、そのカットモデルや搭載されるバッテリーユニットなどを展示した。

 これまでに国内販売されているEVは軽自動車クラスのモデルだけだが、この「リーフ」は世界規模での展開を視野に入れているだけに、1クラス大きい車格となっている。そして、EV専用に設計された車体は、薄型のリチウムイオンバッテリーを床下に収めることで、十分な車内スペースを確保している。

 フル充電時の走行可能距離は160kmだが、これは世界中のドライバーの80%以上が、1日当たり100km以下しか走行していないことを踏まえた上で設定した距離。海外では一般的な200Vの普通充電で、バッテリーが空の状態からフル充電するのに約8時間掛かるが、急速充電器を使えば10分で約50km走行分の電力を確保できる。

「リーフ」のカットモデル
「リーフ」のカットモデルも展示された。床下に薄型のリチウムイオンバッテリーを収納して居室スペースを確保する

 また、EV専用に開発されたIT(情報技術)システムを搭載し、バッテリーの残容量に応じた到達可能エリアや、充電ステーションの位置をセンターコンソールに表示することが可能。スイッチを切った状態でも、携帯電話を使った遠隔操作によってバッテリーの充電開始時間などを予約設定することもできる。

 ガソリン車に比べて、航続距離が短く、充電にも時間が掛かるEVは、ユーザー側にも従来とは異なる自動車の使い方を要求する。こうしたITシステムや新しいナビゲーションシステムなど、メーカー側には使い方の変化に応じた新しいサポートシステムを用意する必要があることを感じさせる。
 

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この記事の目次
モーターショーから次世代車を考える-4
東京モーターショー[後編]
新たなライフスタイル求めるEV

エネルギー消費 交通・運輸

CO2削減技術 省エネルギー

CSR対策 温暖化防止費用