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特集
モーターショーから次世代車を考える-3
東京モーターショー[前編]
HVはメーカー思想問われる時代に
前回、2007年に開催されたショーに比べ、海外メーカーの出展が大幅に減るなど、大きく規模を縮小した今回の東京モーターショー2009だが、出展各社はハイブリッド車や電気自動車(EV)などの環境対応車に力を入れており、自動車の未来を占うといった視点では、前回以上に見所の多いショーとなっている。
ホンダ「インサイト」やトヨタ自動車「プリウス」が、連続して月間の販売台数でトップを独走するなど、ハイブリッド車が人気を集め、三菱自動車工業「i-MiEV(アイミーブ)」や富士重工業「プラグイン ステラ」が相次いで発売され「EV元年」とも呼ばれるなど、環境対応車にとっては重要な時期の開催となった今年のモーターショー。各社の出展ブースを見て感じられるのは、ハイブリッド車とEVの垣根が取り払われつつある傾向だ。

トヨタが行った報道機関向けの会見で、豊田章男社長は、「ハイブリッド車とEVを別物のように言う人もいるが、ハイブリッド車の構成は既に半分がEV」と明言し、「プリウス」が電気だけのEV走行も可能であることをアピール。その言葉を裏付けるかのように、ブースの中央には家庭用電源などからの充電を可能にした「プリウス プラグイン ハイブリッド コンセプト」を展示した。駆動用バッテリーとしては、同社初のリチウムイオン電池を搭載したこの車両は、フル充電で20km以上のEV走行を目標とし、電力を消費した後のハイブリッド走行時の燃料消費率と合わせて算定しても、「プリウス」の1リットル当たり32.6kmを大きく上回る55km/リットル(共にJC08モード:より実際の走行に近いとされる測定方法)を掲げている。
往復20km以内の道のりであればEVとして利用でき、電力を使い切ってしまった場合でもハイブリッド車として走り続けることができる。まさにハイブリッド車とEVの間を埋める技術といえる。
豊田社長は、このプラグインハイブリッド車について、「すぐ先にある未来を考えれば、本格的な普及をする可能性が最も大きい」といった意味合いのコメントをし、充電インフラや航続距離に課題を残すEVよりも普及の可能性があることを示唆した。既にトヨタは、このプラグインハイブリッド車を今年末から法人向けに販売する計画を発表している。


東京モーターショー[前編]
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