異常気象や海面上昇、氷河の崩壊――。温暖化による地球規模での異変が経済や社会を脅かし始めた。未曾有の危機を乗り越えるには、最先端の環境技術を十分に活用することが求められる。環境先進国・日本の新たな挑戦が始まっている。

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温暖化国際交渉、COP16の意義
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温暖化国際交渉、COP16の意義
昨年末、メキシコ・カンクンで国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)が開催された。国連の条約に先進国の数値目標が組み込まれるなどの成果を上げた一方で、「京都議定書延長問題」の議論が激しさを増し、「ポスト京都議定書」の答えは見つからないままだ。低炭素化を目指す世界における、COP16の意義を検証する。
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3R新時代をリードする-2

ストック型社会の形成に向けて
「長寿命化」狙う住宅業界

取材・文/小島和子 タイトル写真提供:UR都市機構
2009年10月29日(木)公開
国も後押しする長期優良住宅

 世界的な環境問題の深刻化を背景に、「作っては壊す」フロー消費型の社会から、「良いものを作り、きちんと手入れして、長く大切に使う」ストック型社会への転換が急務となっている。住宅部門ではその傾向が特に顕著だ。少子高齢化の進展により、人口は2005年を境に減少へと転じ、2050年には1億人を割ると見られる。さらに世帯数の推移予測を見ても、2015年の5060万世帯をピークに減り始め、2030年には4880万世帯になると予測されている(国立社会保障・人口問題研究所『日本の世帯数の将来推計』2008年3月推計より)。

 こうしたなか、国土交通省では2008年度から「超長期住宅先導的モデル事業」(2009年度に「長期優良住宅先導的モデル事業」と改称)を開始。長期にわたって住み続けられる住宅を普及・推進するために、先進的な材料・技術・システム導入などの提案を募集し、採択されたものに対して助成を行っている。

 さらに2009年6月には、「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」が施行された。この法律では、品質が高く数世代にわたって住むことができる「200年住宅」の普及を目指す。劣化対策や耐震性、省エネルギー性など、国が定める一定の基準を満たした住宅を「長期優良住宅」と認定し、建築主が税制優遇措置を受けられるという仕組みだ。この法律によって国の住宅政策は、リデュースやリユース重視に踏み込んだともいえるだろう。

 市場が縮小し競争の激化が避けられないなか、住宅関連各社にとっても、いかに既存の住宅を生かしていくかという発想は、 3R への取り組みにとどまらず、自社の生き残りを賭けた戦略ともいえる。
 

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