異常気象や海面上昇、氷河の崩壊――。温暖化による地球規模での異変が経済や社会を脅かし始めた。未曾有の危機を乗り越えるには、最先端の環境技術を十分に活用することが求められる。環境先進国・日本の新たな挑戦が始まっている。

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温暖化国際交渉、COP16の意義
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温暖化国際交渉、COP16の意義
昨年末、メキシコ・カンクンで国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)が開催された。国連の条約に先進国の数値目標が組み込まれるなどの成果を上げた一方で、「京都議定書延長問題」の議論が激しさを増し、「ポスト京都議定書」の答えは見つからないままだ。低炭素化を目指す世界における、COP16の意義を検証する。
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2009年のエコプロダクツ-10

「i-MiEV」が好発進
社会とクルマの近未来図描く?

取材・文・写真/増谷茂樹
2009年8月24日(月)公開
「エコカーの本命」登場

 新型の「インサイト」や「プリウス」が発売され、数カ月連続で販売台数ランキングのトップを占めるなど、ハイブリッド車の普及が急速に進んでいる。その一方で、今年は電気自動車(EV)の発売・発表が相次いだ「EV元年」でもある。7月より三菱自動車工業と富士重工業はそれぞれ、EVの「i-MiEV(アイ・ミーブ)」「スバル プラグイン ステラ」を法人ユーザー向け販売を開始。8月には日産自動車が、2010年度後半より日米欧で発売するEVの「リーフ」を公開した。

 EVは「エコカーの本命」ともいわれるが、これは自動車の課題とされる「大気汚染」「二酸化炭素(CO2)削減」「脱化石燃料」という3つの問題すべてに対応可能なためだ。走行中に排気ガスを出すこともなく、CO2の排出量も走行中はゼロ。発電時に排出されるCO2を計算に入れても、その排出量は同クラスのガソリン車の3分の1から4分の1程度に抑えられる。さらに、二次エネルギーである電気は、化石燃料以外からもつくることができるため、石油エネルギーの枯渇にも対応できると考えられているからだ。

 現在、法人向けに販売が開始されている「i-MiEV」「プラグイン ステラ」の2台は、どちらも来年からは一般向け販売が開始される予定。メーカー希望小売価格は前者が459万9000円、後者が472万5000円で、2009年度内に「i-MiEV」が約1400台、「プラグイン ステラ」は170台程度の販売を見込んでいる。

 購入にあたっては、経済産業省が実施している「クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金」の対象となり、次世代自動車振興センターから最大139万円の補助金が交付される。そのほか自治体でEV購入に補助金を出している場合もあり、例えば神奈川県や東京都では国の補助金の半額にあたる69万5000円を補助。また、横浜市や千代田区などでも独自の補助制度を設けており、これらを組み合わせれば購入時の負担を軽減することが可能だ。もちろん、「エコカー減税」の対象車でもあるので、自動車重量税や自動車取得税は免除される。

 電気を利用するEVは、CO2の排出量ばかりでなく、ランニングコストを削減することも可能だ。「i-MiEV」を満充電にした際の電気料金を走行可能距離で割ると、1kmあたりの走行コストは昼間の電力を利用した場合で約2.5円、夜間電力を利用すれば約1円にまで削減できる。ベースになったガソリン車「i」のターボグレードでは、1kmあたりのガソリン代は約6円となるから、その削減額の大きさがわかるだろう。
 

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