異常気象や海面上昇、氷河の崩壊――。温暖化による地球規模での異変が経済や社会を脅かし始めた。未曾有の危機を乗り越えるには、最先端の環境技術を十分に活用することが求められる。環境先進国・日本の新たな挑戦が始まっている。

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温暖化国際交渉、COP16の意義
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温暖化国際交渉、COP16の意義
昨年末、メキシコ・カンクンで国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)が開催された。国連の条約に先進国の数値目標が組み込まれるなどの成果を上げた一方で、「京都議定書延長問題」の議論が激しさを増し、「ポスト京都議定書」の答えは見つからないままだ。低炭素化を目指す世界における、COP16の意義を検証する。
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2009年のエコプロダクツ-4

性能は石油系を超えた?
ここまで来たバイオプラスチック

取材・文/増谷茂樹 タイトル写真提供/東レ
2009年1月29日(木)公開
植物由来のプラスチック

 植物由来の原料から作られるバイオプラスチックをめぐる動向が活発だ。「環境に配慮したプラスチック」という点からは、これまで生分解性を有した素材というイメージが強かったが、最近では温暖化防止や石油エネルギーの消費削減の観点から、植物由来の原料を用いたプラスチックに注目が集まっている。日本バイオプラスチック協会(東京都中央区)では、前者を「生分解性プラスチック(グリーンプラ)」、後者を「バイオマスプラスチック(バイオマスプラ)」と区別しており、それぞれに識別表示制度を設けている。

 「バイオマスプラ」の識別表示制度は世界に先駆けて発足したもので、「同協会が認定した素材のリストに記載されたバイオプラスチックを使用すること」「製品に含まれるバイオプラスチック組成中のバイオマス由来成分の全体量に対する割合(重量比)が25%以上であること」「同協会指定の使用禁止物質を含まないこと」が条件だ。国際的にもこの制度への関心は高く、EU(欧州連合)などでも同様の制度導入が検討されている。

グリーンプラ/バイオマスプラ
それぞれの条件をクリアしたバイオプラスチックに認証マークが付けられる(提供:日本バイオプラスチック協会)

 現在、バイオプラスチックの原料として主流になっているのは、トウモロコシやサトウキビなどの植物から取り出したでんぷんを発酵させてつくるポリ乳酸であり、バイオプラスチックの原料としては唯一、工業用原料として量産プラントが立ち上がっている。2002年にカーギル・ダウ(現・ネイチャーワークス:米ミネソタ州)が工業用原料として供給を開始したのを転機に、多くのバイオプラスチック製品が市場に投入されるようになった。業界最大手の同社は、年産14万tの生産プラントを稼働している。ポリ乳酸からつくられるバイオプラスチックはこれまで、通常の石油系プラスチックに比べ耐熱性および耐衝撃性、そして燃えやすいことが欠点とされていた。そのため、従来はそのほとんどが包装材として使用されるにとどまってきた。しかし、ここにきてポリ乳酸からつくられるバイオプラスチックに耐熱性や難燃性などの特性を加える取り組みが活発化している。
 

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この記事の目次
2009年のエコプロダクツ-4
性能は石油系を超えた?
ここまで来たバイオプラスチック

CO2削減技術 省エネルギー

エネルギー消費 建築物/交通・運輸/家庭部門

CSR対策 温暖化防止費用