異常気象や海面上昇、氷河の崩壊――。温暖化による地球規模での異変が経済や社会を脅かし始めた。未曾有の危機を乗り越えるには、最先端の環境技術を十分に活用することが求められる。環境先進国・日本の新たな挑戦が始まっている。

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温暖化国際交渉、COP16の意義
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温暖化国際交渉、COP16の意義
昨年末、メキシコ・カンクンで国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)が開催された。国連の条約に先進国の数値目標が組み込まれるなどの成果を上げた一方で、「京都議定書延長問題」の議論が激しさを増し、「ポスト京都議定書」の答えは見つからないままだ。低炭素化を目指す世界における、COP16の意義を検証する。
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特集

地球温暖化―日本の取り組み-1

日本の省エネ技術に世界が注目

技術力や温暖化対策ノウハウで世界を牽引せよ
文/ECOマネジメント取材班(土屋晴子、芦崎治、岸上祐子、北原まどか、小島和子、保屋野初子、増谷茂樹) 構成/土屋晴子
2007年5月10日(木)公開
日本の優れた省エネ技術を海外展開

 日本の省エネ技術の輸出が加速し始めている。今年4月、中国やインドなど5カ国の発電技術者が日本の石炭火力発電所を訪問。受け入れた電源開発と東京電力の2カ所の発電所が発電効率を高めるノウハウを公開した。参加したのは、各国の発電所で運転保守を担当する実務管理者。見学時には「タービンブレードの磨耗にどう対処するか」など具体的な保守管理の手法に関する質問が相次いだ。

石炭火力発電の効率化ノウハウの公開
4月に実施されたAPPの「発電及び送電タスクフォース」のピアレビューでは活発な議論が行われた(写真提供:電気事業連合会)
 石炭火力発電の効率化ノウハウの公開は、日本、米国、韓国などアジア太平洋地域の6カ国がエネルギー問題に共同で取り組む「クリーン開発と気候に関するアジア太平洋パートナーシップ(APP)」の活動の一環として行われたもので、日本の発電所の温暖化対策技術を共有し、各国で役立ててもらうことが狙いだ。

 「参加6カ国の石炭火力発電による二酸化炭素(CO2)排出量は約59億tで、世界全体の排出量の22%にのぼる。実効ある対策がとれれば、非常に大きな効果が見込まれる」と、各国の技術者を招聘した電気事業連合会の桝本晃章副会長は言う。APPは鉄鋼、セメント、電力、建物と電気機器など8分野でも同様の取り組みを推進している。

 過去に2度のオイルショックに見舞われた日本の産業界は、省エネ技術の開発に力を注ぎ、世界に誇る技術を確立してきた。地球規模での温暖化対策の必要性が叫ばれるなかで、今、日本が開発した省エネ技術が世界の注目を集めている。環境省や経済産業省も、アジア各国に日本の省エネ技術を提供する計画や構想を練っている。
 

■GDPあたりの部門別エネルギー消費量(2000年)

GDPあたりの部門エネルギー消費量(2000年)

GDPあたりの部門別エネルギー消費量を見ると、日本企業のエネルギー効率はOECD加盟国で最も高いことがわかる(出典:環境省資料)

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荻本和彦氏のコラム

この記事の目次
地球温暖化―日本の取り組み-1
日本の省エネ技術に世界が注目

CO2削減技術 省エネルギー

エネルギー消費 建築物

CSR対策 SRI(社会的責任投資)