異常気象や海面上昇、氷河の崩壊――。温暖化による地球規模での異変が経済や社会を脅かし始めた。未曾有の危機を乗り越えるには、最先端の環境技術を十分に活用することが求められる。環境先進国・日本の新たな挑戦が始まっている。

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温暖化国際交渉、COP16の意義
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温暖化国際交渉、COP16の意義
昨年末、メキシコ・カンクンで国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)が開催された。国連の条約に先進国の数値目標が組み込まれるなどの成果を上げた一方で、「京都議定書延長問題」の議論が激しさを増し、「ポスト京都議定書」の答えは見つからないままだ。低炭素化を目指す世界における、COP16の意義を検証する。
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ナショナル ジオグラフィック・スペシャル

シリーズ「21世紀の実像」

NATIONAL GEOGRAPHIC 日本語版
NATIONAL GEOGRAPHIC 日本語版

マンタ 歓喜の饗宴

ナショナル ジオグラフィック日本版 2009年10月号
(表紙写真=マイケル・ニコルズ)
文=ブルース・バーコット
2009年10月15日(木)公開
モルディブ全域のマンタが集結

 南北に細長く連なる島嶼(とうしょ)国家のモルディブ共和国。この国に属するハニファル島はインド南岸から700キロほど沖合のインド洋に浮かぶ無人島だ。上空から見ても、とりわけ特徴的なものは何もない。トラック1台分ほどの砂の上に、熱帯性の低木がまばらに生えているだけで、10分もあれば、子供でさえ、その海岸線を踏破できるだろう。

 26の環礁と1192の島で構成されるモルディブでは、ハニファル島がことさらに小さいわけではない。だが、この島にはほかの島と違う点がある。年に数回、季節と潮の干満が条件を満たした時、モルディブ全域からマンタが集まり、バレエでも踊るかのように、食事をするのだ。

 季節は5月から11月。インド洋の南西季節風海流が潮の干満で押し戻されると、その反動で深海の水が吸い上げられ、オキアミをはじめとするプランクトンが海面近くに運ばれてくる。その後、プランクトンは海流によってハニファル湾内へと追い込まれるが、そのまま海面近くにとどまれば、湾を囲むサンゴ礁を越えて、安全な外洋へと押し流されるだろう。ところが、そうはならない。本能に突き動かされたプランクトンは、太陽の光から遠ざかろうと、深みへと潜り、最後には湾の底に捕らえられてしまう。湾内の海水は大量のプランクトンで、くもって見えるほどになる。
 

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