異常気象や海面上昇、氷河の崩壊――。温暖化による地球規模での異変が経済や社会を脅かし始めた。未曾有の危機を乗り越えるには、最先端の環境技術を十分に活用することが求められる。環境先進国・日本の新たな挑戦が始まっている。

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温暖化国際交渉、COP16の意義
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温暖化国際交渉、COP16の意義
昨年末、メキシコ・カンクンで国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)が開催された。国連の条約に先進国の数値目標が組み込まれるなどの成果を上げた一方で、「京都議定書延長問題」の議論が激しさを増し、「ポスト京都議定書」の答えは見つからないままだ。低炭素化を目指す世界における、COP16の意義を検証する。
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ナショナル ジオグラフィック・スペシャル

シリーズ「21世紀の実像」

NATIONAL GEOGRAPHIC 日本語版

マンタ 歓喜の饗宴

100匹を超すマンタの渦

 そこに登場するのが、マンタ(オニイトマキエイ、学名:Manta birostris)だ。「満潮の直後、まず、数匹が現れます」と話すのは、モルディブのマンタを3年にわたって調査する英国の海洋生物学者、ガイ・スティーブンス。「でも、勢ぞろいするまでに時間はかかりませんよ。サッカー場ほどの広さしかない湾に200匹ものマンタが集まって、数時間も食事を続けるんです」

 モルディブに生息するマンタは、胸びれの端から端までが最大で3.5メートルにもなる。餌はオキアミなどのプランクトンで、食事の様子はダイナミックそのものだ。プランクトンの群れを見つけると、四角い大きな口を開けたまま突っ込み、海水もろとも吸い込む。そして、鰓(えら)を使ってプランクトンだけを濾(こ)し取るのだ。プランクトンが密集した場所では、旋回したり宙返りしたりして何度も餌の群れに突っ込んでいくし、数十匹、時には数百匹ものマンタが代わる代わるに餌を吸い込んでいく。

 狭いハニファル湾では、マンタも技に磨きをかける必要があるようだ。スティーブンスは、研究者たちがめったに観察したことのない、ある行動を目撃した。50匹を超すマンタが連なって食事をしていた時、先頭のマンタが最後尾のマンタの後につき、らせんを描くように泳ぎ出したのだ。「サイクロン型採餌(さいじ)と呼んでいます」とスティーブンス。「100匹を超えると、円は大きくなりすぎて崩れます。“食卓”は大混乱ですね」
 

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