東京メトロ副都心線で本格導入 ヒートポンプで電気料金を4割節約

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2008年7月10日(木)公開
取材・文・写真/岸上祐子 タイトル写真提供/東京メトロ
 

数々の省エネ技術をこらした副都心線

 6月14日、東京地下鉄(東京メトロ)の副都心線が開業した。渋谷−池袋間が新しく建設されただけでなく、西武有楽町線などと相互乗り入れすることにより、渋谷−和光市間20.2kmが乗換えなく直接つながった。4年後には、東急東横線との相互乗り入れも予定されており、埼玉県南西部から都心を経由して横浜に至る広域ネットワークが誕生する。

 この副都心線開業では、交通の利便性向上以外に、もう一つの注目ポイントがある。地球温暖化問題に配慮して、省エネ思想を徹底して追求したことだ。連続する6駅の空調設備に、高効率ヒートポンプと氷蓄熱システムを導入。従来方式に比べ、二酸化炭素(CO2)排出量を24%カットできるだけでなく、電気料金を40%も減らせる計算だ。

 さらに、新しく投入された「10000系」車両は、加速時のエネルギー消費を節約できる「VVVFインバーター制御装置」を採用。減速時には、搭載した「電力回生ブレーキ」で発電し、電車の制動エネルギーを電力として回収する。この結果、10000系車両は、従来型車両と比べると使用電力量がほぼ半分の54%で済むという。また、新設駅の案内看板などには、消費電力がケタ違いに少ないLED(発光ダイオード)を採用。エスカレーターには、使われていない間は速度を落とす「微速待機」技術を採用するなど、徹底的な省エネを図っている。
 

新たに導入された10000系車両
新たに導入された10000系車両(写真提供:東京メトロ)
 
LEDが使用されている案内看板
LEDが使用されている案内看板(写真提供:東京メトロ)
 
 
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