異常気象や海面上昇、氷河の崩壊――。温暖化による地球規模での異変が経済や社会を脅かし始めた。未曾有の危機を乗り越えるには、最先端の環境技術を十分に活用することが求められる。環境先進国・日本の新たな挑戦が始まっている。

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温暖化国際交渉、COP16の意義
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温暖化国際交渉、COP16の意義
昨年末、メキシコ・カンクンで国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)が開催された。国連の条約に先進国の数値目標が組み込まれるなどの成果を上げた一方で、「京都議定書延長問題」の議論が激しさを増し、「ポスト京都議定書」の答えは見つからないままだ。低炭素化を目指す世界における、COP16の意義を検証する。
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筒見憲三の『カーボンマネジメント講座』

低炭素社会にふさわしい
新たな経営の仕組みとは?

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2008年9月22日(月)公開
システム導入の障害は何か?

 「カーボンマネジメント」を自社に導入する際の障害はなにか? 経営幹部、特に企業トップには、ぜひとも認識してほしいことがある。

 われわれのようなサービス業者がカーボンマネジメントシステムの導入を提案しに行くと、客先から必ず出る質問がある。

 「カーボンマネジメントの効用と、そのためのエネルギー使用状況の“見える化”の必要性は理解した。ところで、そのシステムを導入すると、その投資は何年で元が取れるのか?」

 この質問は、生産機器や省エネ目的の設備投資ならば、極めて妥当なものであろう。しかし、「カーボンマネジメント」に関しては、はなはだ的外れだと言わざるをえない。なぜなら、カーボンマネジメントシステムの導入によって期待される効果は、「運用改善」という領域だからだ。もちろん、運用改善による経済的なメリットは期待できる。つまり、十分に投資を回収する見込みはある。

 では、なぜあえて的外れという挑戦的な表現を使い、注意を喚起するのか?

 「カーボンマネジメント」の思想と仕組みを全社的に導入するとき、社長が先頭に立って「P(方針・計画)→D(推進・実行)→C(評価・確認)→A(総括・見直)」サイクルを回すことが必要なことは前回指摘した。そして、そのPDCAサイクルを活性化させるためには、エネルギーデータの「見える化」が必須であることも説明した。つまり、「カーボンマネジメント」の第1ステップがエネルギーの可視化であり、その見えたエネルギーをいかに管理し、削減するかが第2ステップとなる。その第2ステップは、エネルギーの使い方、使われ方の「ムダ・ムラ」を発見し、それらの要因を特定し、排除すべく努力する。これこそが、「カーボンマネジメント」の徹底によって期待される運用改善なのである。
 

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