異常気象や海面上昇、氷河の崩壊――。温暖化による地球規模での異変が経済や社会を脅かし始めた。未曾有の危機を乗り越えるには、最先端の環境技術を十分に活用することが求められる。環境先進国・日本の新たな挑戦が始まっている。

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温暖化国際交渉、COP16の意義
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温暖化国際交渉、COP16の意義
昨年末、メキシコ・カンクンで国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)が開催された。国連の条約に先進国の数値目標が組み込まれるなどの成果を上げた一方で、「京都議定書延長問題」の議論が激しさを増し、「ポスト京都議定書」の答えは見つからないままだ。低炭素化を目指す世界における、COP16の意義を検証する。
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コラム

鳥井弘之の『ニュースの深層』

国内対策では強権発動
存在感増す中国の真意

2007年11月22日(木)公開

今回のニュース

 2007年10月30日の日本経済新聞朝刊は「2010年代の半ばには、温室効果ガスの排出量が米国、中国、インドの3国で世界の半分を占める」と報道。著しい経済成長や、年々増加する人口により、世界最大の二酸化炭素(CO2)排出国となった中国が、今後の地球温暖化問題を考えるうえで、カギを握る存在になることは明らかだ。ここ半年ほどの新聞記事から、中国の国際的な取り組みと国内での政策を取り上げ、動きを探った。

ポスト京都のカギ握る中国

 すでに本コラムでは「中国が2006年に米国を抜いて世界最大の二酸化炭素(CO2)排出国になった」とするオランダの政府系環境機関の予測を紹介した。一方、国際エネルギー機関(IEA)は11月7日に2007年版の「世界エネルギー見通し」を発表し、2006年の中国の排出量は前年に比べ5億t増えて56億t、米国の排出量は1億t減の57億tという統計を明らかにした。

 IEAの「見通し」によると、2007年には中国の逆転が確実だという。この「見通し」の内容を10月30日に報道した日本経済新聞朝刊によれば「2010年代の半ばには、温室効果ガスの排出量が米国、中国、インドの3国で世界の半分を占める」という。また、10月13日の日経新聞朝刊は、財団法人・日本エネルギー経済研究所の研究報告を紹介しており、これによると2030年の世界のCO2排出量のうち、アジアからの比率は43%に上るという。

 これらの報道やIEAの報告を待つまでもなく、地球温暖化問題を考えるうえで中国が重要なカギを握っていることは明らかである。中国は温暖化についてどのような姿勢を取ろうとしているのか、ここ半年ほどの新聞報道から探ってみたい。まず、国際的な取り組みに対する中国の動きを見てみる。
 

■急激に増加する中国の国内総生産(GDP)

中国のGDP推移
GDP名目額(億元) 前年比実質成長率(%) 1人当たりGDP(元)
1980年 4,545 7.8 463
1985年 9,016 13.5 858
1990年 18,667 3.8 1,644
1995年 60,793 10.9 5,046
2000年 99,214 7.6 7,858
2001年 109,655 8.4 8,622
2002年 120,662 8.3 9,398
2003年 135,822 9.1 10,542
2004年 159,878 10 12,336
2005年 183,084 10.2 14,040
2006年 209,407 11.1

 
経済成長著しい中国のGDP。過去3年の実質成長率は10%以上をキープ。(出典:サーチナ・中国情報局のウェブサイトより引用、http://searchina.ne.jp
 

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