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各分野で温室効果ガスの削減が求められるなか、常に注目を集めるのが自動車産業での取り組みだ。特に今年は、ハイブリッド車が大きく売り上げを伸ばし、電気自動車の販売が本格化するなど、「エコカー時代」の到来を予感させる賑わいを見せている。日本の自動車産業は、低炭素社会でも頂点の座を守ることができるのだろうか。

コラム

十市勉の『資源Wars』

再生可能エネルギーへの期待[後編]

世界を牽引するドイツ
太陽光導入でも世界一に

2008年7月10日(木)公開
再生可能エネルギー導入促進策は「アメとムチ」

 温暖化対策の切り札として大きな期待を集める再生可能エネルギーだが、石油や石炭などの化石エネルギーに比べると、まだ競争力は低い。そこで、各国政府は導入目標を定め、規制や優遇措置を講じることで、再生可能エネルギーの普及を促進している。現在、世界66カ国以上が、再生可能エネルギーの導入目標を定めており、特にEU(欧州連合)は加盟全27カ国が導入目標を持つなど普及に力を入れている。目標値は、一次エネルギーや、最終エネルギーに占める再生可能エネルギーの発電量の割合という形で定められている。

 一方、何らかの導入促進策を実施している国も60カ国以上にのぼる。導入促進策として最も一般的な政策は2種類ある。一つは「Feed-in Tariff(フィードイン・タリフ)」と呼ばれる「固定価格買い取り制度」だ。電力事業者に対して、通常の電力価格より高い値段で再生可能エネルギーの買い取りを義務付ける。これは現在、37カ国に加え米国とカナダの9州で実施されている。

 もう一つはRPS(Renewable Portfolio Standards:再生可能エネルギー利用割合基準)だ。電力事業者に、電力販売量の一定量を再生可能エネルギーによる電力にすることを義務付けるもので、自ら再生可能エネルギー発電ができない場合は、義務量の不足分の「RPS証書」を購入することもできる。このほかに、再生可能エネルギーへの投資に対する補助金や税制優遇、消費税・付加価値税・所得税などの免除、低利での公的融資といった制度を導入している国もある。

 それでは、各国が、具体的にどのような施策を実施しているのか。米国とドイツという代表的な国の事例を見ていこう。
 

■日米独の3国でも異なる再生可能エネルギーの普及策

再生可能エネルギー普及のための施策
  基本方針 代表的な施策
米国 (1)エネルギー安全保障
(2)エネルギー源の多様化
・再生可能エネルギー生産税額控除
・バイオ燃料への課税軽減
・導入義務の制度(州政府)
ドイツ (1)エネルギー安全保障
(2)経済性の追求
(3)環境保護
・固定価格買い取り制度
・バイオ燃料への課税軽減
・バイオ燃料用作物栽培への補助金
日本 (1)安定供給の確保
(2)環境への適合
(3)市場機能の活用
・導入義務制度(RPS)
・新エネルギー事業者支援、地域新エネルギー導入
 促進など各種導入促進のための補助金

 
再生可能エネルギーの導入を促進するため、各国は規制や優遇措置を設けている(出所:日本エネルギー経済研究所)
 

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この記事の目次
再生可能エネルギーへの期待[後編]
世界を牽引するドイツ
太陽光導入でも世界一に

エネルギー技術 再生可能エネルギー/太陽光発電/風力発電

エネルギー政策 日本、米国、欧州

電気事業連合会