異常気象や海面上昇、氷河の崩壊――。温暖化による地球規模での異変が経済や社会を脅かし始めた。未曾有の危機を乗り越えるには、最先端の環境技術を十分に活用することが求められる。環境先進国・日本の新たな挑戦が始まっている。

ECOマネジメントサイト終了のお知らせ
当サイトは、3月31日をもちまして終了することになりました。ご愛読いただきました皆様に感謝いたします。当サイト連載中の主要コラムにつきましては、4月以降、日経BP社の環境ポータルサイトであるECO JAPANで引き継ぎ公開いたします。
ECO JAPAN
コンテンツ
特集
リポート
インタビュー
コラム
人と自然
フロントランナー
ECOラボ

 
テーマで読み解く環境問題
温暖化国際交渉、COP16の意義
今回のテーマ
温暖化国際交渉、COP16の意義
昨年末、メキシコ・カンクンで国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)が開催された。国連の条約に先進国の数値目標が組み込まれるなどの成果を上げた一方で、「京都議定書延長問題」の議論が激しさを増し、「ポスト京都議定書」の答えは見つからないままだ。低炭素化を目指す世界における、COP16の意義を検証する。
関連キーワード

コラム

中上英俊の『暮らしとエネルギーと温暖化』

家庭の省エネルギーをどう進めるか-4

使い方で電気代が大きく変わる
家電の省エネを再検証

2008年3月31日(月)公開
電気炊飯器は「保温」時のエネルギー消費に注意

 前回は、海外からも極めて高い評価を受けている日本の省エネルギー政策の一つ、「トップランナー制度」について紹介した。今回は、身近な家電製品も、使い方次第でエネルギー消費に大きな差を生む例を、東京電力が「くらしのラボ」で行っている実験結果から紹介しよう。

 電気炊飯器は、わが国が生んだ画期的な製品だ。お米を食べる習慣のある国では、日本の炊飯器は必需品だろう。最近は、さまざまな趣向を凝らした製品が登場しているが、選ぶ際は、まず、家族の人数に合った適正な容量のものにすることが重要である。大は小を兼ねるということで、来客時などを考えて、ついつい大きめのものを選んではいないだろうか? 5.5合用の炊飯器で3合のご飯を炊くのと3合用で炊くのとでは、同じ量にもかかわらず、前者のほうが後者に比べて約20%も電力消費量が多くなる。
 

■普段の生活での必要量に合わせた製品選びが大切

電気炊飯器の大きさの違いによる消費電力の差

電気炊飯器は、容量の大きな製品で少量のご飯を炊くよりも、普段の炊飯量に合わせた容量の製品を選ぶことが大切(出所:東京電力「くらしのラボ」ホームページ)
 

 さらに、保温機能の使い方について。夕飯のときに炊飯して、翌朝は保温したご飯を食べるといった習慣の家庭があるのではないだろうか。ここでも注意が必要で、通常7時間以上保温をすると、もう一度炊飯するのとほぼ同じ電力消費量になることをご存じだろうか。具体的に言えば、夕飯時に炊いたご飯を翌朝まで保温しておくということは、7時間以上保温した場合に相当する。

 東京電力の実験結果によると、3合のご飯を炊くのに要する電力消費量は194Whであるのに対し、7時間保温に要する電力消費量は183Wh、これが12時間の保温となると328Whと炊飯時に要する電力消費量の1.7倍にもなってしまう。したがって、適正な量を二度炊く方が省エネルギーになる。電子レンジをお持ちの家庭ならば、保温はやめて電子レンジで温めたほうが、ずっと省エネルギーになるはずである。 

■長時間の保温はエネルギーのムダ

3合のご飯を保温した場合の消費電力量

7時間保温した時と炊飯時の電力消費量はほぼ同じになる。7時間を超える保温を行う場合には、新たに炊いたほうが省エネ(出所:東京電力「くらしのラボ」ホームページ)
 

前ページ前ページ
 1   2   3   4 
次ページ次ページ
▲このページのトップ | HOME
松本龍・環境大臣 松本龍・環境大臣(11/02/10) NEW 環境省 地球環境審議官 南川秀樹氏 環境省 地球環境審議官 南川秀樹氏(10/09/16)
経済産業省 大臣官房審議官 有馬純氏 経済産業省 大臣官房審議官
有馬純氏(10/08/16)
ピュー気候変動センター 国際戦略部長 エリオット・ディリンジャー氏 ピュー気候変動センター 国際戦略部長
エリオット・ディリンジャー氏(10/03/25)
経済産業副大臣 増子輝彦氏 経済産業副大臣
増子輝彦氏(10/01/25)
ブレークスルー研究所 マイケル・シェレンバーガー所長、テッド・ノードハウス会長 ブレークスルー研究所
マイケル・シェレンバーガー所長
テッド・ノードハウス会長(09/12/21)
各コラムニストの掲載記事一覧をご覧いただけます  
伊藤洋一の『BRICsの衝撃』 伊藤洋一の
『BRICsの衝撃』
植田和弘の『地球温暖化防止の環境経済学』 植田和弘の
『地球温暖化防止の環境経済学』
沖大幹の『水の惑星の未来』 沖大幹の
『水の惑星の未来』
荻本和彦の『低炭素エネルギーシステムの将来像』 荻本和彦の
『低炭素エネルギーシステムの将来像』
澤昭裕の『不都合な環境政策』 澤昭裕の
『不都合な環境政策』
筒見憲三の『カーボンマネジメント講座』 筒見憲三の
『カーボンマネジメント講座』
寺島実郎の『環境経済の核心』 寺島実郎の
『環境経済の核心』
十市勉の『資源Wars』 十市勉の
『資源Wars』
鳥井弘之の『ニュースの深層』 鳥井弘之の
『ニュースの深層』
中上英俊の『暮らしとエネルギーと温暖化』 中上英俊の
『暮らしとエネルギーと温暖化』
西山孝の『資源クライシスの深層』 西山孝の
『資源クライシスの深層』
野村浩二の『ポスト京都の経済インパクト』 野村浩二の
『ポスト京都の経済インパクト』
増田寛也の『低炭素City』 増田寛也の
『低炭素City』
御園生誠の『キーテクノロジー』 御園生誠の
『キーテクノロジー』
山口光恒の『地球温暖化 日本の戦略』 山口光恒の
『地球温暖化 日本の戦略』
山根一眞の『The環業革命』 山根一眞の
『The環業革命』
山本隆三の『市場が解く? 地球温暖化』 山本隆三の
『市場が解く? 地球温暖化』
   
 
荻本和彦氏のコラム