異常気象や海面上昇、氷河の崩壊――。温暖化による地球規模での異変が経済や社会を脅かし始めた。未曾有の危機を乗り越えるには、最先端の環境技術を十分に活用することが求められる。環境先進国・日本の新たな挑戦が始まっている。

ECOマネジメントサイト終了のお知らせ
当サイトは、3月31日をもちまして終了することになりました。ご愛読いただきました皆様に感謝いたします。当サイト連載中の主要コラムにつきましては、4月以降、日経BP社の環境ポータルサイトであるECO JAPANで引き継ぎ公開いたします。
ECO JAPAN
コンテンツ
特集
リポート
インタビュー
コラム
人と自然
フロントランナー
ECOラボ

 
テーマで読み解く環境問題
温暖化国際交渉、COP16の意義
今回のテーマ
温暖化国際交渉、COP16の意義
昨年末、メキシコ・カンクンで国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)が開催された。国連の条約に先進国の数値目標が組み込まれるなどの成果を上げた一方で、「京都議定書延長問題」の議論が激しさを増し、「ポスト京都議定書」の答えは見つからないままだ。低炭素化を目指す世界における、COP16の意義を検証する。
関連キーワード

コラム

中上英俊の『暮らしとエネルギーと温暖化』

家庭の省エネルギーをどう進めるか-3

家電製品・照明を大幅に省エネ
世界が認める「トップランナー方式」

2008年3月17日(月)公開
最高性能の機器を追いかけさせる画期的施策

 わが国における家庭用エネルギー消費が全体では充足水準に達しつつあるなかで、家電製品・照明などの用途だけは、依然として増加基調で推移している。しかも、欧州先進諸国を上回る消費量であるにもかかわらずである。これは、食器洗浄機、DVDレコーダー、パソコンなどの新しい家電製品の登場や、テレビ、冷蔵庫の大型化と多機能化などに起因していると言われている。果たして、このような傾向はいつまで続くのであろうか? 大変悩ましい問題である。

 家電製品などの省エネルギー化は、いち早く、国の主導で進められてきた。世界中で有名になった「トップランナー方式」がそれだ。「トップランナー」という呼び方は和製英語で、正確には「フロントランナー」と言うそうだ。しかし今では、この和製英語のほうが国際的に通用するようになっている。

 トップランナー方式とは、「エネルギー多消費機器(家電製品、自動車、ガス・石油機器)のうち省エネルギー法で指定するもの(これを「特定機器」と呼ぶ)の省エネルギー基準を、基準設定時に商品化されている製品のなかで、最も省エネルギー性能が優れている機器の性能以上にする」というものである。

 私はこの基準設定の委員会に参加したが、トップランナー方式が決まる以前の基準は、「商品化されている製品の平均効率を基準にして何%強化するか」といった方法で設定されていた。したがって、基準を強化した時点で、その基準を上回る効率の製品がすでに存在しているのが普通であった。それならば、「最初から最も優れた製品の効率をターゲットにすべきではないか」といった議論をした覚えがある。その時は、製造業団体からの強い抵抗にあったが、ほどなく最高効率をめざした製品開発が一斉に始まり、現在に至っている。 

前ページ前ページ
 1   2   3 
次ページ次ページ
▲このページのトップ | HOME
松本龍・環境大臣 松本龍・環境大臣(11/02/10) NEW 環境省 地球環境審議官 南川秀樹氏 環境省 地球環境審議官 南川秀樹氏(10/09/16)
経済産業省 大臣官房審議官 有馬純氏 経済産業省 大臣官房審議官
有馬純氏(10/08/16)
ピュー気候変動センター 国際戦略部長 エリオット・ディリンジャー氏 ピュー気候変動センター 国際戦略部長
エリオット・ディリンジャー氏(10/03/25)
経済産業副大臣 増子輝彦氏 経済産業副大臣
増子輝彦氏(10/01/25)
ブレークスルー研究所 マイケル・シェレンバーガー所長、テッド・ノードハウス会長 ブレークスルー研究所
マイケル・シェレンバーガー所長
テッド・ノードハウス会長(09/12/21)
各コラムニストの掲載記事一覧をご覧いただけます  
伊藤洋一の『BRICsの衝撃』 伊藤洋一の
『BRICsの衝撃』
植田和弘の『地球温暖化防止の環境経済学』 植田和弘の
『地球温暖化防止の環境経済学』
沖大幹の『水の惑星の未来』 沖大幹の
『水の惑星の未来』
荻本和彦の『低炭素エネルギーシステムの将来像』 荻本和彦の
『低炭素エネルギーシステムの将来像』
澤昭裕の『不都合な環境政策』 澤昭裕の
『不都合な環境政策』
筒見憲三の『カーボンマネジメント講座』 筒見憲三の
『カーボンマネジメント講座』
寺島実郎の『環境経済の核心』 寺島実郎の
『環境経済の核心』
十市勉の『資源Wars』 十市勉の
『資源Wars』
鳥井弘之の『ニュースの深層』 鳥井弘之の
『ニュースの深層』
中上英俊の『暮らしとエネルギーと温暖化』 中上英俊の
『暮らしとエネルギーと温暖化』
西山孝の『資源クライシスの深層』 西山孝の
『資源クライシスの深層』
野村浩二の『ポスト京都の経済インパクト』 野村浩二の
『ポスト京都の経済インパクト』
増田寛也の『低炭素City』 増田寛也の
『低炭素City』
御園生誠の『キーテクノロジー』 御園生誠の
『キーテクノロジー』
山口光恒の『地球温暖化 日本の戦略』 山口光恒の
『地球温暖化 日本の戦略』
山根一眞の『The環業革命』 山根一眞の
『The環業革命』
山本隆三の『市場が解く? 地球温暖化』 山本隆三の
『市場が解く? 地球温暖化』
   
 
荻本和彦氏のコラム

この記事の目次
家庭の省エネルギーをどう進めるか-3
家電製品・照明を大幅に省エネ
世界が認める「トップランナー方式」

CO2削減技術 トップランナー方式

エネルギー消費 家庭部門

エネルギー政策 日本