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- 中川昭一の『ECOインテリジェンス』
- 山根一眞の『The環業革命』
- 筒見憲三の『カーボンマネジメント講座』

温暖化国際交渉、COP16の意義
コラム
伊藤洋一の『BRICsの衝撃』
不揃いな多極化の中での国際交渉
必要な個別でグローバルな対応
最後は一番難しいが、同時に一番重要で長期的には効果があると考えられることだ。それは世界的な、国境を越えた連携。一つ一つの“不揃いの極”は、対外的には one voice であろうとする。特に外交は国の威信をかけて行うから、例えば中国は政府の立場は、「成長に阻害となる温暖化策には反対」「中国は依然として途上国である」というもので、「削減の第一努力は先進国が負うべき」と主張する。しかしその中国には、CO2が大量に含まれている工場の排煙に悩む人々や、環境に配慮しない工場の汚水垂れ流しなどに怒っている人々が確実にいる。国の環境政策の遅れで大きな損害を被っている地方も多い。いくつかのケースにおいては、土地収用や地方の役人の腐敗とともに、中国における民衆暴動の大きな原因になっている。おそらく中国が削減目標値をCOP15の前に発表したのも、「国内対策」の面がある。そういう姿勢を示さないと、国内が治まらなくなりつつあるのだ。インドでもそうだ。インドは民主主義国家だから、中国よりは民衆の声が強い。
国の one voice でこうした声がかき消されないように、国境を越えた声を集めて、それを世界の大きな声の存在として世界に認知させる努力が必要だろう。国連などに集約する方法もある。問題はこうした声が世界的に糾合されていないということだ。政府の言葉にかき消されてはならない。国際的な声を、国内的な政治圧力にしていく努力が必要だ。
第61回 にも書いたが、世界の消費者の美意識は急速に「エコ」に向いている。各国での乗用車の販売トレンドを見れば明らかだ。途上国が安さをウリに商品を出しても、それが環境や安全の基準を満たしていなければ、また人権の見地から基準を外れていない商品であることを証明しなければ、世界の消費者に受け入れられない状況になっている。こうした“消費者の目線”も、世界を大きく環境保護、CO2削減の大きな流れにもっていく武器になるだろう。
伊藤 洋一 氏 (いとう よういち)
1950年長野県生まれ。現在、住信基礎研究所主席研究員。金融市場からマクロ経済、特にデジタル経済を専門とする。筆者HPは http://www.ycaster.com/
幻 冬舎の月刊誌『ゲーテ』、共同通信社、『日経ビジネス』などに書評、エッセイ、評論などを定期寄稿。著書に最新刊として『ITとカースト:インド・成長の 秘密と苦悩』(日本経済新聞出版社)、『カウンターから日本が見える』(新潮新書2006年)。その他『上品で美しい国家』(ビジネス社 2006年)、『スピードの経済』(日本経済新聞社 1997年)、『ビッグバン時代のネット活用術』(東洋経済新報社 1998年)、『グリーンスパンは神様か』(TBSブリタニカ 2001年)。訳書に『グリーンスパンの魔術』(日本経済新聞社 2000年)『欧州の挑戦』(時事通信社 1992年)など。
現 在出演中の番組は、テレビ朝日「やじうまプラス×2」(毎週木曜日朝6時)、関西テレビ「ニュース・アンカー」(毎週火曜日、番組は午後5時から)、テレ ビ東京「ワールド・ビジネス・サテライト」(土曜日、月1回程度)、TBSラジオ「森本毅郎スタンバイ」(毎週金曜日朝7時台)、ラジオNIKKEIの 「Roundup World Now」、「Asia today」、「マーケット・トレンド」など。
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松本龍・環境大臣(11/02/10) NEW | ![]() |
環境省 地球環境審議官 南川秀樹氏(10/09/16) |
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経済産業省 大臣官房審議官 有馬純氏(10/08/16) |
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ピュー気候変動センター 国際戦略部長 エリオット・ディリンジャー氏(10/03/25) |
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経済産業副大臣 増子輝彦氏(10/01/25) |
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ブレークスルー研究所 マイケル・シェレンバーガー所長 テッド・ノードハウス会長(09/12/21) |


必要な個別でグローバルな対応
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