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温暖化国際交渉、COP16の意義
コラム
伊藤洋一の『BRICsの衝撃』
ベトナムに新幹線の意味
経済発展と環境保護の一石二鳥
8月中旬に、筆者にとっては非常に嬉しいニュースがあった。それはベトナムの国営ベトナム鉄道が、北部の首都ハノイと南部の商都であるホーチミンを結ぶ全長1700キロの南北高速鉄道に、日本の新幹線方式を導入する意向を明らかにしたからだ。同鉄道が予備的な事業化調査を終え、日本の新幹線方式が適当とする案を政府に提出したということで、ベトナム政府側も前向きで来年の国会で検討する方針だという。これはベトナムにとって、経済発展促進と環境保護の一石二鳥の意味があるし、中国、インドを含めて新たな発展・環境保全の形態になりうるものである。
もちろん最終決定ではない。しかしこのコラムの第27〜29回でベトナムを取り上げ、特に第29回で明らかにした通り、ベトナム政府高官に新幹線の導入を強くすすめた筆者としては、ついに実現に動き出したのかという気持ちなのだ。今のベトナムの鉄道では、ハノイとホーチミン間は約30時間かかるが、高速鉄道が全線開通すれば6時間で結ばれる予定だ。
ベトナムの鉄道を実際にこの目で見たのは、訪問2回目(最初は1999年)に当たる2008年の6月だった。NHKの「地球特派員」という番組の特派員としてハノイでの一連の取材を終えて、国道1号線を車で北上し、ベトナムと中国の国境を目指して移動したときだ。国境まで車で1時間というランソンまで移動しようとしていたとき。我々が走った国道1号線に沿って鉄道が走っていた。ベトナムには基本的には鉄道はこの1本しかないという。この鉄道が北に延びると同時に、逆に南にも延びればずっとホーチミン市まで貫く。なんと長い鉄道だろう。
見たところ非常に貧弱な鉄道だった。ほとんどは単線。移動の車の中から、我々と同じ方向に進む鉄道列車を1度だけ見たが、確か3両編成だった。その時思ったのは、「南北に長いベトナムを南北に貫く新幹線が通ったら、この国は大きな発展のプロセスに入るのではないか」ということだ。そういう気持ちがあったから、ベトナム政府の高官にインタビューしたときに以下のような提案をした。
- ベトナムは細長い国であり、南北を貫く、もっと高速の鉄道、例えば日本の新幹線技術を導入した鉄道を敷設して交通を活発にしたら、ベトナムの交通事情は大いに改善され環境改善に役立つのではないか
- 道路にバイクや車が増えているのはよいが、大部分のバイク、車は排ガス規制を満たしているようには思えず、このままではベトナムのお嬢さんたちが耳まで覆うマスクをしている状況は改善しないのではないか。規制強化が必要では
この時の私の最初の提案が、今回のベトナムでの新幹線建設方針決定にどの程度寄与したかは知らない。しかし、少なくとも私は、ベトナムにとって新幹線は経済発展と環境保護の二つの視点から必要なものだと当時から考えていたのだ。
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松本龍・環境大臣(11/02/10) NEW | ![]() |
環境省 地球環境審議官 南川秀樹氏(10/09/16) |
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経済産業省 大臣官房審議官 有馬純氏(10/08/16) |
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ピュー気候変動センター 国際戦略部長 エリオット・ディリンジャー氏(10/03/25) |
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経済産業副大臣 増子輝彦氏(10/01/25) |
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ブレークスルー研究所 マイケル・シェレンバーガー所長 テッド・ノードハウス会長(09/12/21) |

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