


COP15、温暖化交渉を読む
コラム
伊藤洋一の『BRICsの衝撃』
環境大国に舵切りか?
オバマ大統領下の米国
最後まで結末が見えにくい熱戦が続いた米大統領選挙だが、この選挙戦のなかで非常に明確になってきたことがある。それは、「次の米国大統領の下では、ブッシュ政権とは比べものにならないくらい同国の環境政策は前進するし、場合によっては、世界を先導しようとまでするだろう」ということである。今まで、世界各国の環境政策の足を引っ張ってきた米国が変われば、それは好ましいことだし、日本やBRICsを含めて世界の図式は変わらざるを得ない。
選挙結果はご存知の通り、民主党のバラク・オバマ候補の勝利となったが、実は同候補ばかりでなく、負けた共和党のジョン・マケイン候補も、環境問題では非常に積極的な主張を繰り返していた。両候補が激しく対立したなかで、環境問題はほとんど争点にならなかった。それは選挙戦の最終盤になって、金融危機の乗り切りが何よりの争点になったという事情もあるが、こと環境問題について言えば、どちらかと言えば他の問題(イラク問題、金融危機対応)に比べて、両候補の考え方が似ていたからである。
少し振り返ってみよう。オバマ候補は、すでに8月末の党指名受諾演説で以下のように述べていた。
「I will set a clear goal as President: in ten years, we will finally end our dependence on oil from the Middle East. (中略) As President, I will tap our natural gas reserves, invest in clean coal technology, and find ways to safely harness nuclear power. I'll help our auto companies re-tool, so that the fuel-efficient cars of the future are built right here in America. I'll make it easier for the American people to afford these new cars. And I'll invest 150 billion dollars over the next decade in affordable, renewable sources of energy - wind power and solar power and the next generation of biofuels; an investment that will lead to new industries and five million new jobs that pay well and can't ever be outsourced.」


オバマ大統領下の米国

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