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国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)が閉幕した。地球温暖化問題における2013年以降の世界の方向を決める重要な会議であり、大排出国・米中の動向や途上国に対する支援システム構築など、注目すべき点は多かった。今回の交渉結果をどのように読み、今後日本はどの方向に進むべきかを提言する。

コラム

伊藤洋一の『BRICsの衝撃』

インドの意外な素顔
個人で初めて獲った金メダル

2008年9月11日(木)公開
11億分の1の確率

 北京オリンピックは懸念された環境面の大きな問題も噴出せず、あちこちで物議は醸したものの北京の空気も恐れていたほどの汚染状況にならずに、無事終了した。閉会式は嬉しそうな選手で会場が一杯になっていたのが記憶に残る。

 金メダルの数は300強。うち最も金メダルを獲った国はご存知の通り中国で51だった。次いで米国の36、ロシアが23で続き、後は次回開催国英国の19、ドイツの17、オーストラリアの14など。我が日本はご存知の通り9個だった。

 しかし、こうした金メダル獲得常連国が「何個獲れたか」を問題にしているときに、「ただただ獲れたことを素直に喜んでいる国」があったのをご存知だろうか。13億人の中国に次いで11億人の人口を誇るインドである。獲った金メダルの数は「1」。金以外には銀がなくて銅が2つ。つまり、11億人で3個のメダルを獲った。中国は13億人で金銀銅の合計100個、人口1億2700万人の日本は合計25個のメダルを獲っている。インドは人口比では極端に少ない。

 インドで金メダルを獲ったのは、ライフル射撃のアビナヴ・ビンドラー選手。この選手は世界選手権の覇者で、優れた選手である。25歳ですでに3回の五輪出場経験があるが、今回のオリンピックでは「男子エアライフル10m」に出場して見事優勝した。驚くのは、彼の金メダルが、

 「インド初の個人競技での金メダル獲得」

だった、ということだ。これまでのインドにおける個人での最高は銀で、最近では、2004年、アテネ五輪でのラージャバルダン・シン選手(同じく射撃)。

 端的に言ってしまうと、インドは「国民全員が運動音痴ではないのか」と思えるほど、オリンピックでメダルを獲れない。
 

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