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COP15、温暖化交渉を読む
COP15、温暖化交渉を読む
国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)が閉幕した。地球温暖化問題における2013年以降の世界の方向を決める重要な会議であり、大排出国・米中の動向や途上国に対する支援システム構築など、注目すべき点は多かった。今回の交渉結果をどのように読み、今後日本はどの方向に進むべきかを提言する。
コラム
伊藤洋一の『BRICsの衝撃』
急成長がもたらす影
悪化するベトナムの大気
2008年8月7日(木)公開
「バイクの国」、ベトナム
急成長を続ける途上国の代表選手としてのベトナムの環境を語るとき、決して避けられないのは大気汚染である。とにかく凄まじいのだ。あのままでは、汚染レベルは、オリンピック開催に際して工場移転や乗用車の都心部乗り入れ規制までしなくてはならなくなった北京など中国の主要都市並みになってしまうし、ベトナムの人々が成長の果実を得るにしても、健康を酷く害するのではないか、と心配になる。

人気の高い車種だけを店舗の前にずらりと並べてイメージ向上に利用するカフェも登場した
ベトナムは以前から「バイクの国」である。道を実際に走ってみると、圧倒的に多いのは四輪車ではなくバイクだ。地下鉄も路面電車もないベトナムの都市にあって、交通手段はバイクに頼らざるを得ない。1台に何人もの人が乗っているのを見るのも珍しくない。ベトナムの人々はそのバイクを、「セ・ホンダ」と呼ぶ。他のメーカーのバイクでも「セ・ホンダ」が一般名詞化しているのである。ベトナムにおけるバイクの地位は高く、ホーチミン市の有名なカフェの前では、人気の高い同一車種のバイクだけを綺麗に並べて、店のイメージ向上に使っている場面に出くわした。上の写真がそれだが、また実に綺麗なのだ。
筆者が最初にベトナムに行った1999年には、バイクの数は、今よりは、まだ少なかった。フランスがつくった街が多いベトナムでは、大きな交差点はロータリーが多い。それゆえか、ベトナムでは信号機の登場は遅く、1990年代後半から本格的に普及したとその時に聞かされた。しかし当時でさえ、信号が変わった途端に横一線に並んだバイクが発進する様は圧巻だった。当時は、乗用車は数えるほどしかなかった。
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