異常気象や海面上昇、氷河の崩壊――。温暖化による地球規模での異変が経済や社会を脅かし始めた。未曾有の危機を乗り越えるには、最先端の環境技術を十分に活用することが求められる。環境先進国・日本の新たな挑戦が始まっている。

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温暖化国際交渉、COP16の意義
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温暖化国際交渉、COP16の意義
昨年末、メキシコ・カンクンで国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)が開催された。国連の条約に先進国の数値目標が組み込まれるなどの成果を上げた一方で、「京都議定書延長問題」の議論が激しさを増し、「ポスト京都議定書」の答えは見つからないままだ。低炭素化を目指す世界における、COP16の意義を検証する。
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コラム

伊藤洋一の『BRICsの衝撃』

─いかに考えるべきか─
インド、中国の原発大国への道

2008年1月17日(木)公開
2頭の巨象が急接近する衝撃

 数年前、日本を訪問していたインド政府の元高官と会っていて、インドと中国の関係に話が及んだ時のことを、今でもはっきりと思い出す。彼が六本木ヒルズに行ってみたいというので、最上階のバーで酒を飲んでいたときだ。彼はこう言ったのだ。

 「伊藤さん、インドも中国も大きい。まあ言ってみれば象ですよ。2頭の巨象が“メイク・ラブ”したら、周囲では地震が起こるでしょう……」

 冗談半分の話だったが、それが冗談ではなくなったのが、このところの両国関係だと言える。中国は「龍」だとも言われる。どちらにしても、でかい存在だということだ。その二つの「でかい存在」が、このところ急接近している。

 「急接近」の兆しは明確である。この原稿を書いている時点で、インドのシン首相が中国の北京を訪問し、胡錦濤国家主席と会談をしている。かつて中印紛争で激しく戦火を交えた両国が、国境の相互開放を経て首脳の頻繁な相互訪問、そして貿易量の急増(年間600億ドルが目標という)というかたちで、着実に接近を進めているのである。

 両国首脳の会談結果が、このサイトが目的とする、より広い環境問題にどのような影響を与えるかの分析は次の機会にしたい。会談結果が出てからでよいだろう。今回は、日本であまり報じられていない、この二つの大国におけるエネルギー政策の方向性について取り上げる。
 

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荻本和彦氏のコラム

この記事の目次
─いかに考えるべきか─
インド、中国の原発大国への道

エネルギー技術 原子力発電

エネルギー政策 日本/BRICs

国際協力 途上国支援